5月8・9日に会派にて県外視察を行いました。
8日は、京都府庁を訪れ「メリデン版訪問家族支援」の取組みを視察しました。
この取組みは、精神障害のある方とそのご家族を対象に、家庭訪問を通じてコミュニケーション改善やストレス軽減を支援するもので、英国で生まれた支援モデルを日本に応用したものです。
京都府では、保健所職員や支援者への研修、ピアサポートの推進、家族のニーズを把握するアセスメント票の導入など、支援を地域に根づかせる取り組みが進んでいます。
埼玉県においても、家族も含めた支援体制の強化が求められており、こうしたモデルの活用について積極的な検討が必要だと感じました。
また、9日には奈良県庁を訪問し「奈良県における更生支援の取組み」と、出所者の社会復帰を支援する「一般財団法人かがやきホーム」について視察しました。
奈良県は、全国に先駆けて更生支援に関する条例を制定し、行政が中心となって雇用・住居・教育・相談支援を包括的に行っています。
特に「かがやきホーム」では、出所者を直接雇用し、職業訓練や社会的教育を通じて自立を後押しするほか、地域と連携した再犯防止にも取り組んでいます。
埼玉県においても、再犯を防ぐための包括的支援体制の構築が急務です。奈良の先進事例を参考に、行政・地域・企業が連携した支援策を推進することが必要であると考えます。
2つの視察を通じて、誰もが安心して暮らせる地域社会の実現へを目指し、今後も他県等の先進事例をしっかりと学びを今後の県政に活かしてまいります。

