10月6日に自民党県議団から提出された「埼玉県虐待禁止条例の一部を改正する条例」案が常任委員会で審議されました。
私たち”埼玉県民主フォーラム”はこの条例案に対し、時期尚早と考え継続審議を求めましたが、否決されました。
また、当会派は原案に『反対』したものの、賛成多数で委員会では可決していしまいました。
以下、この議案に対する私の考えと会派の意見を掲載します。
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子ども達をあらゆる虐待から守り、虐待を未然に防止することは極めて重要なことであり、保護者、社会・行政・地域などあらゆる関係者が一丸となり子ども達の生命、健康を守り抜く取組が必要であるという認識は同じです。
しかし、今回、自民党県議団から提案された埼玉県虐待禁止条例の一部改正案には、強い懸念を持っています。
改正案の児童の放置の禁止規定では、小学校三年生まで放置してはならない義務規定となっており、さらに四年生から六年生までが努力義務とされています。
これは、子どもだけの登下校や、短時間の留守番なども禁止行為になると聞いています。働く保護者や雇用主である事業主にとっては、この条例を守るために、今までの業務形態を変更せざるえなくなるのではないかとの不安の声もあり、社会に大きな混乱が生じることが予想されます。
また、埼玉県内の放課後児童クラブでは現在もなお待機児童数がいることなどを踏まえると、やはり今回の内容は疑問が残ります。
さらに、通告・通報義務についても、対応機関への負担が増加することが予想され、それに対する対応策などの多くの課題が残ります。
以上の事より、私及び埼玉民主フォーラムは、この議案に対し『反対』を致しました。